はなまるこみち

双極性障害のわたしがゆるく生きる日々を綴ります。ガジュマルを育てています🌱

「足りないままでいい」人生に何かが足りないと思っているあなたへ

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あなたはどんな風に生きていきたいですか?
生き方が分からなくてもがいている所ですか?
それとももういっそのこと生きていくのをやめようと考えていますか?

今日は「足りないままでいい」と背中を押してくれる1冊の絵本について書きます。私が生き方に苦しみ、これからどう生きていけばいいのか分からなくなったときに出会った本です。

 

絵本について

その絵本の名前は『ぼくを探しに』
英語での名前は『The Missing Piece』

作者はアメリカ生まれのシェル・シルヴァスタインさんで、詩人・作詞家・漫画家・児童文学作家と幅広い才能を持った方です。


簡単なあらすじ

主人公の「ぼく」はまん丸ではありません。丸の一部が欠けています。「ぼく」はそのなくした欠片(missing piece)を埋める旅を通じて、物語の最後に大切なことに気付きます。

何かが足りない
それでぼくは楽しくない
足りないかけらを
探しに行く


この本は読む人によって全く感想が異なるお話です。これから書いていくのは私の感想です。
きっとあなたがこの本を読み終えた時の感想とは違うはずです❁︎

 

私の感想

この絵本を読み終えたときホッとしました。
もういい。やめようと思いました。

ちなみにこの本を読んだのは2016年10月の終わりの頃です。完璧主義で努力だけで生きてきた人間がうつ状態になって努力できなくなったあの日、人生で初めてこの世から居なくなりたいと思いました。


「こんなに頑張って生きてきたのになんで私はダメなんだろう。なんで私だけがこうなってしまったんだろう…なんでみんなみたいに生きていけないんだろう」

 

そんな私にこの絵本は「足りないままでいい」ことを教えてくれました。もしも丸くなってしまったら、足りなかったことの面白さや楽しみも忘れてしまうよ?だからあなたが今まで頑張ってきたことも忘れてしまうよ?と問いかけてくれました。


不完全であるからこそもがき悩み苦しみ、楽しみ喜ぶことができる。
不完全であるからこそ人生で、なくした欠片を探す旅を続けることができる。
だから足りないままでいいんだよ。そのまま少しずつ小さな欠片を見つけていけばいい。
焦らずゆっくり転がって。 

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物語の最後に「ぼく」 はあることに気付く。

なるほど つまりそういうわけだったのか
それでぼくはころがるのをやめて
かけらをそっとおろし  
一人ゆっくりころがっていく

そして 「ぼく」は再び欠けたまま一人でころがっていく。

 

どんな生き方でもいい

生き方に正解がないと分かっていても、こう生きたいというものから外れると生きる意味を失ってしまうときがあります。

生きることは本当に難しい。

ただそれでいいのです。


この不完全さゆえの悩みこそ愛おしいのです。
欠片が見つからないことも
欠片を見つけて完璧に生きることも
折角見つけた欠片を壊してしまうことも
転がることをやめて休むことも
どんな選択をしてもいい
人生はいろいろな時期がある
だから生き方が分からなくてもいいんだよ
人生はみんな違って正解なんて無いんだから


私にとってこの絵本はそんなおはなしです。

それでは最後にこれから続く「欠片を探す旅」に祈りを込めて…今日はこの花にしましょうか。

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【レインボーローズ:無限の可能性】

 

ど田舎の図書館にもあったのでもしよかったら借りて読んでみてください。
ほんわかとした絵本なのでぜひ🌸